【ストーリー】ザ・ゴールデン2018キシャラ編

(※架空/二次SS) どこまでも広がる氷の異界
【ザ・ゴールデン2018キシャラ編】


一年のほとんどが氷で覆われているポポラの里、
そんなこの里に短い春がやってきました。

空は雲一つなく晴れ、気温は暑すぎず寒過ぎず、ぽかぽかといい陽気。
短い春を我先に謳歌するかのごとく、草原は様々な草や花がいっぱいです。

おや?そんな草原に一人の少女がやって来ました。
彼女の名前は、キシャラ・オロル。
ポポラの里の魔法使いです。

キシャラ「ベリーの群生地、このあたりだと思ったけど…。」
さんかくずきの星くじら「きしゃらーきしゃらー。」
ぶんかてきな星くじら「あっちにベリーいっぱいあったよ!」

キシャラと共に賑やかな声がしました。
どうやらキシャラは、仲良しの星くじらたちと一緒に、ベリー集めに来たようですね。

キシャラ「わっ!本当?」
さんかくずきの星くじら「うん!」

ぶんかてきな星くじら「ねえねえ!キシャラーきょうそうしよう。」
突然、ぶんかてきな星くじらが提案をしました。

キシャラ「え、競争?」
ぶんかてきな星くじら「うん、ほしけんけんでベリーのぐんせいちにいってね…。」

キシャラ「わかった、一番に到着した人が勝ちだね!」
さんかくずきの星くじら「わーいわーい!きょうそーきょうそー。」

さすがは、いつも星くじらたちと遊んでいるキシャラです。
突然の提案をあっという間にのみ込みました。

ぶんかてきな星くじら「じゃあ、よーいどんっ!」
キシャラ「わわっまってまって!けんけんっぱっ。」

そうして、星けんけん競争が始まりました。

 
ぶんかてきな星くじら「けんけんー。」
さんかくずきの星くじら「ぱー!」
キシャラ「けんけんっぱっけんけんっぱっ!」

泳ぐように移動する星くじらと、
地面を蹴って移動しているキシャラでは勝負にならないような気もしますが…。
それは言わないお約束ですね。

 
キシャラ「あーあたしの負けだね。」
無事ベリーの群生地と辿りついたキシャラたち。
勝負の行方は…、ふふ…これは当然でしょう。

ぶんかてきな星くじら「わーい!ボクのかち―。」
さんかくずきの星くじら「ぼく、にばんー!」

もちろん星くじらたちの勝ちでした。

ぶんかてきな星くじら「キシャラーいちばんのごほうびにベリーちょうだい。」
さんかくずきの星くじら「きしゃらーにばんのべりーもー。」

キシャラ「ええー、つまみ食いダメだよ。ベリーは乾燥させて保存して…。」
ぶんかてきな星くじら「えーキシャラのケチー。」
さんかくずきの星くじら「けちー。」

キシャラ「もう仕方ないな。少しだけ…ね。」
ぶんかてきな星くじら「わーい。」
さんかくずきの星くじら「ぼく、そこのすごくさんかくのべりー!」
キシャラ「はいはい、ちょっとまって。」

摘みたてのベリーで☆おやつタイム☆とても素敵な一日になりそうですね。
晴れた空に楽しげな声と、ベリーの爽やかな香りがひろがりました。